クローズアップ現代 世界を変えた男 Steve Jobs

2011/10/05、56歳という若さでアップルのSteve Jobsが亡くなりました。NHKクローズアップ現代でやっていた Steve Jobs 特集のメモです。

元アップル副社長 前刀禎明さん

  • 人がそれをどう使うか、どう人々のライフスタイルを変えるのか、喜ぶのかのイメージから逆算して製品を開発せよ
  • この商品はこれができますよ、性能をあげる・コスト削減、という話ではない

新潟の工場

iPodうらぶたの研磨をうけおった新潟の工場の方の話

  • なぜそこまでこだわるのか、というくらいのこだわり

元アップル副社長 福田尚久さん

  • アップルストア
    • ウッドの素材までこだわり
    • ドアノブ一つ作るのに何億円
    • 絶対にお客さんはわかるから、最善を尽くさなきゃいけない

Stanfordでの公演

人生は限られている 自分の信じる道を生きなければ時間の無駄だ
他人の思惑ばかり気にして自分の内なる声を抑えてはいけない
あなたの心は本当になりたい自分をすでに知っているはずだ
それ以外のことは人生において大したことはない
stay hungry, stay foolish

孫さん

iPhoneを作る前のJobsの言葉

なぜこんなに世の中の携帯はugryなんだ
メールも打ちにくいしネジだらけで
こんなものを人間が使っているというのが許せないんだ
もっと美しくて素敵な、わくわくするものを作ってみせるから
世の中を一変させてみせるから

  • その語り口調は経営者でもエンジニアでもなくまるで冒険に誘うピーターパン
  • ビジネスの発想や売上がどうとか決算がどうとかいう考えはそこにはない
  • 製品ではなく作品

10年前にクローズアップ現代に出演した際のJobsの言葉

新しいことを始めるときに一番大事なことはそれを成し遂げたいという情熱です
夢を実現できるか否かは途中で諦めるかどうかにかかっています
必要なのは強い情熱なんです

most the different between people that succeed and people doesn't done is the people don't give up.
you have to be passion about it cause it is so difficult.

番組を見ながら思ったこと

番組の中で、今年6月に開かれたWWDCiCloudを熱く語るJobsの姿が映っていました。もうやせ細り、声もかすれた状態で本人は長く生きられないことは分かっていたでしょう。その中で以前と全くかわらず30分間製品について熱弁するJobsを見て泣けてきました。その姿を見ていると、まるでいつ死がこようとも関係ない、ただ今この瞬間が大事なんだということを語っているようでした。

Steve Jobsのこだわり、決して妥協を許さない姿勢に感銘を受けました。パッケージの一つまでこだわるその徹底ぶり。アップルの製品を買った時にいつも思うのはパッケージの美しさです。日本の企業でアップルに近い企業と言うと(昔の)ソニーが思いつくのですが、ソニーの製品を買った時にいつも思うのはパッケージとかコード周りが(少なくともアップルに比べると)美しくないことです。PS3本体や起動画面、PSPtorneなど、どれもアップルにひけを取らない革新的で美しい製品だと思うのですが、パッケージとコードなどの差は歴然としています。この差が、アップルのように信者とよばれる人たちを作り出す理由の一つだと思っています。・・・といつもソニーの製品を買った時にアップルなら・・・と思うのでつい書いてしまいました。

僕はアップル信者ではありませんがよく考えてみると、iPodにはじまり、iPod miniMac Book Pro、iPhone 3GiPod nanoiPhone 4Mac Booc Airと結構なアップル製品を持っています。iPodは大学生のころに買ったのですが、今でも製品のすばらしさはもちろん、パッケージの美しさに感動したのを覚えています。対してPS3を買った時のパッケージのがっかり感もよく覚えています(しつこい)。

Steve Jobsがいなかったら、このiPhoneも、この美しいパッケージにわくわくする瞬間も体験していなかったのでしょう。本当に世界をかえた素晴らしい人でした。ありがとうSteve Jobs